真に恐れるべきは有能な敵ではなく無能な味方である
「真に恐れるべきは有能な敵ではなく無能な味方である」 ナポレオン・ボナパルト
かなり過激なタイトルなのですが、ナポレオンの名言です。
結論から言うと、そういう人間が社内にいる場合には一刻も早く退いてもらった方がよいです。
これは私もとても実感する所で、会社や組織を運営していると、中にはどうしてもミスばかりする人が出てきてしまいます。 それが幹部クラスの人間だったりすると尚更厄介であり、対応にとても悩んだりします。 指導したり、仕組みを工夫したりしても、やはりそういう人はどこかでミスをしてしまいます。
「無能な働き者は害悪である。」 ハンス・フォン・ゼークト
ドイツの軍人、ハンス・フォン・ゼークトは軍人を4種類に分けていて、
- 有能な怠け者。
- 有能な働き者。
- 無能な怠け者。
- 無能な働き者。
この4番目の無能な働き者が一番の害であるとしています。
無能であるがゆえに間違いに気付かず実行し、損害が大きくなり組織そのものに大きなダメージを与えてしまうことになるためです。
これは私の話なのですが、過去に幹部社員が数千万に値する大きなミスを起こした上に長期休養に入ってしまったため、そのミスをフォローするため私が急遽独自の対応プログラムを開発し他のスタッフとともに数ヶ月かけてカバーしたことがあります。 結果的に私がそのミスに気付き私が対応するということになってしまいました。
自分はストレスがたまらない人間だと思っていた私もさすがに肌荒れや吹き出物などができてしまいました。 勿論、社員を守りたい気持ちは当然ありますし、私も今までに社員を大切にしようという内容の本などを読み素晴らしいな、こうでありたいなと思う素晴らしい事例が沢山ありました。
ただ現状、私の環境だとこれでは全員の頑張りを無駄にし、全員を不幸にしてしまいます。 そこで、ミスを繰り返す幹部社員に目標をクリアできるかそれとも退職するかという質問をしたところ、本人はもう心が折れ退職するということでしたので結果的に私が最後にこの幹部スタッフのためにできることとしてすぐに失業保険をもらえるよう会社都合の解雇という形式をとりました。
勿論、全責任は私自身にあるため、役員報酬返上などのペナルティを自身に課しはしましたがやはり今でも辛いものです。 この様な出来事を引き起こしてしまったことに猛反省です。
もう二度とこのような思いを誰にもはさせたくないし、私もしたくありません。 そして、組織に人を加えることを検討している方には 「安易に人を雇うな」 ということを口酸っぱく伝えたいと思います。 人を雇うということはその本人、家族を幸せにする義務があるということを考えつつ慎重な判断が求められます。
そして、ビジネスとは戦場です。 ナポレオンやハンス・フォン・ゼークトの言葉を胸に刻み、自分自身が一流となるよう努力し、自分以上に素晴らしい能力を持っている一流の人材を雇い勝利を目指しましょう。